不動産業 導入事例
工事受発注アプリで「送れない写真」をなくした方法
kintoneに写真を保存するところまでは問題なく動いていたのに、その先の工程でエラーが出る。不動産業のお客様の工事受発注アプリで起きていたのは、そんな「後から気づく」タイプの容量トラブルでした。
この事例では、何が起きていたのか、なぜ気づきにくかったのか、どう解決したのかを整理します。同じ構成のアプリをお使いの方は、ご自身の運用の点検にもお役立てください。
事例のポイント
- 業種:不動産業(社名非公表)
- 利用アプリ:工事の受発注アプリ(施工前後の写真を管理)
- 利用環境:ゲストアプリ。現地の施工業者がスマホ・タブレットからログイン
- 課題:写真が大きいまま保存され、メールで別の業者へ送る際に容量オーバーになる
- 効果:リサイズ不要で外出先から写真をアップロード。完了報告書の作成が遅滞なく行える
何が起きていたのか
工事受発注アプリでは、施工前と施工後の写真をアップロードする必要があります。特に施工後の写真は、現地にいる施工業者がゲストアプリにログインし、スマホやタブレットから社外で直接アップロードします。
この運用では、アップロード前に写真をリサイズする機会がありません。撮影したままの大きな写真がそのままkintoneに保存され、kintoneの内容をメールで別の業者へ送信する段階で容量オーバーとなり、エラーが散見されていました。
なぜ気づきにくかったのか
この問題は、写真をアップロードした時点では表に出ません。kintoneへの保存は成功し、画面上も正常に見えるためです。エラーになるのは、後工程でメールに添付して送る場面です。
- アップロードした人(施工業者)と、メールを送る側(発注側)が別なので、エラーの原因が写真のサイズだと結びつきにくい
- 写真1枚ずつは問題なくても、複数枚をまとめて送るとメールの容量上限に達しやすい
- エラーが出るのは案件ごとにまちまちで、「散見される」状態が続いてしまう
「リサイズしてください」では解決しにくい理由
対策として、まず思いつくのは「アップロード前にリサイズしてもらう」というルールです。しかし、この事例では現実的ではありませんでした。
- アップロードするのは社外の施工業者で、こちらの運用ルールを細かく徹底しにくい
- 現地でスマホやタブレットから直接アップロードするため、リサイズ用のアプリや操作を挟むのは手間が大きい
- ルールにすると、守られなかった案件でだけエラーが再発する
入力する人の手間を増やさず、アップロードの時点で自動的にサイズを小さくする。この方針で選ばれたのが、画像圧縮プラグインです。
解決:アップロード時に自動で圧縮
画像圧縮プラグインを導入し、ファイルを添付する時点で画像が圧縮されるようにしました。モバイル版・デスクトップ版のどちらでも動作し、保存先や圧縮レベルはノーコードで設定できます。
その結果、施工業者はリサイズを意識することなく、外出先からそのままアップロードできるようになりました。メール送信時の容量オーバーを気にせず、完了報告書の作成も遅滞なく行えるようになっています。
また、買い切りプランのため、月額費用を圧迫しない点も評価されています。
この事例から得られる学び
- 容量の問題は「保存」ではなく「送る・出力する」工程で表に出る。kintoneに保存できていても、メール添付や帳票出力、外部連携の段階で上限に達することがあります。
- 入力する人に手間を求めない設計にする。社外のユーザーやスマホ操作が前提の現場では、「ルールで徹底する」より「仕組みで自動化する」ほうが確実です。
- 対策は入口(アップロード時)で打つ。出口(送信時)で対処すると、案件ごとの手作業や再送が発生します。
- コストは固定費で見通しを立てる。容量対策のたびに月額が積み上がる形だと、運用の負担になります。
あなたのアプリでも点検してみませんか
次の項目に当てはまる場合、同じ問題が起きる可能性があります。
- 写真を撮影・アップロードする人が、社外の協力会社やゲストユーザーである
- スマホやタブレットから、その場で直接ファイルを添付している
- kintoneの内容や添付ファイルを、メールなどで別の相手へ送っている
- 「たまに送れない案件がある」といった声が現場から上がっている
当てはまる項目があれば、アップロード時の圧縮を検討してみてください。ご相談やデモのご依頼も承っています。